日本ではCT、MRIの検査数が非常に多いため予約待ちが長期化しています。
しかし、当院では飛び入りの検査でもCT、MRIを当日中に行います。
迅速で正確に検査を行うことで地域医療の一助となるように努めていきます。
〇CT検査
CT(Computed Tomography)とは、X線を人体に照射し、輪切りの撮影をする検査です。
検査時間が短く、MRIと比較して閉塞感や音による恐怖感も感じにくいですが、放射線被曝のリスクがあります。
脳出血などの急性期疾患に適しており、交通事故などの頭部外傷における迅速かつ的確な診断に威力を発揮します。
使用機器:SIEMENS SOMATOM Emotion 16(2007)
〇一般撮影検査(レントゲン撮影)
X線を人体へ照射し、透過した情報を写真にする検査です。
骨折や肺炎、脳動脈コイルなどの状態確認に使用します。
CTと同じく放射線被曝のリスクがありますが、CT以上に簡便で迅速に行えます。
使用機器:島津製作所 RADspeed Pro
○MRI検査
MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは、強力な磁石を使用した装置に入ってもらい、電波を身体に当て、画像化する検査です。
頭から足先まで全身の検査ができ、非常に精度の高い検査を行うことができます。
CTでは写せない小さな脳梗塞や、脳幹部の病変などもはっきりと捉えることができます。
また、検査にX線を使用しないので放射線被曝の心配がありません。そのため、繰り返し検査を行っても人体に影響がありません。
使用機器:SIEMENS MAGNETOM Lumina
当院で使用しているMRI装置は従来の装置に比べ、高速かつ静音となっています。
また、検査を快適に受けられるように部屋が明るく、機械の筒が広いので、閉所恐怖症の患者様にも検査が受けやすくなっています。
大きな音が苦手な方はBGMを流しながら検査を受けられるのでお申し付けください。
当院のMRIの良さ
①高速撮影技術の応用で撮影時間が短縮されました。
②脳の形態計測により、認知症や脳の発達および萎縮の評価を行えます。
国家資格取得の臨床検査技師が超音波(エコー)検査を行います。
人間の耳には聞こえない音域の周波数を使用し、痛みや大きな音、放射線など一切人体に影響はありません。
また、MRIやCT等と違ってリアルタイムに組織の動きを観察できるため、血流の動態を把握する必要がある頸動脈や心臓で大きな威力を発揮します。
現在当院では頸動脈、心臓、腹部を中心に行っており、病状に応じて甲状腺、下肢静脈も対応しております。
使用機器:ACUSON X300
〇頸動脈
首を通って脳に入る血管を見ることで、全身の動脈硬化の目安としたり、脳梗塞の原因となるプラークを検索します。
また、血流の速度を測定することにより、頸動脈の狭窄の有無を判断します。
首の前方を通る左右一対の総頚動脈、内頚動脈や、首の後方を通る左右一対の椎骨動脈をそれぞれ観察することで、脳全体への血流を検査します。
〇心臓
心臓で形成された血栓が脳に詰まる「心原性脳塞栓症」を検索、予測するために行います。
心臓弁膜症や心房細動などの不整脈により心臓で血液が滞り血栓が形成されます。
心臓超音波検査により心臓の中に血栓があるかだけでなく、心臓弁膜症や心筋梗塞、心筋症などのさまざまな心疾患を検査できます。
〇腹部
肝臓や膵臓、胆のうや腎臓など、腹部の臓器を広範囲にわたって検査することで、脳へ影響を及ぼす全身の疾患を検索します。
また、脂肪肝や腫瘍、腎嚢胞や膀胱腫瘍など、脳とは直接関係ない疾患が偶然見つかることがあります。
〇その他
上記以外にも甲状腺、下肢静脈などの検査も行っています。
ご希望の際は医師にご相談ください。
心臓の動きを電気的に評価する検査です。
人体への影響は一切なく、痛みや大きな音なども伴わないため、簡便で繰り返し行えます。
不整脈や心筋梗塞、心筋症や心室肥大に至るまで、幅広い範囲の疾患を検出できます。
脳神経外科領域では特に心房細動が重視され、心臓でできた血栓が脳に詰まる心原性脳塞栓症の原因として注目されています。
通常の心電図である「12誘導心電図」に加え、3分間心電図を記録することで不整脈を評価する「リズム記録心電図」や、24時間心電図を装着することで発作性の不整脈を検出できる「ホルター心電図」も行っております。
ホルター心電図は予約制となっておりますので、ご希望の方は医師にご相談ください。
12誘導心電図、リズム記録心電図使用機器:フクダ電子 CardiMax FCP-8453、VaSera VS-2500 Premium
全身の血管の動脈硬化や、血管の詰まりを見る検査です。
両手両足の血圧を同時に測定し算出されます。
心電図検査やエコー検査と同様に、痛みが少ないため簡便に繰り返し行えます。
また、事故などで腕や足を失ってしまった方も検査が行えます。
動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞のリスクとなる大きな要因で、MRI検査よりも簡便に血管の状態を見られるABI検査は、脳外科領域以外にも循環器科、腎臓内科などでも幅広く使用されています。
当院以外に、動脈硬化の検査、治療を行っている医院を検索できる「動脈硬化net」もぜひご利用ください。
使用機器:フクダ電子 VaSera VS-2500 Premium
生化学検査、免疫学的検査、血液学的検査、止血検査等、必要に応じて検査を行います。
医師、看護師、臨床検査技師が採血を行います。
血液検査結果は最短で翌日出ますが、項目によっては数日必要です。
ご希望の検査項目があれば医師にご相談ください。
また、広島市の元気じゃ健診もお受けいたしますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
尿検査をご希望の方や元気じゃ健診の方は、当院でも尿検査を行っております。
尿検査では潜血、蛋白といった腎疾患に関係するものや、糖、pH、ウロビリノーゲンといった全身の状態に関係するものなど様々な項目があります。
また、検査結果がすぐに得られ、血液検査のように採取に苦痛を伴わないので簡便で繰り返し行えます。
迅速かつ簡便な検査なので、ご希望の際はお気軽にご相談ください。